「弾くことにより生きやすくなってきました」(講師より)
実は私は、「ピアノをどうしたら早くうまく弾けるようになるかなぁ」が幼いころからの命題でありました。幼い頃、あまり体が丈夫でなかったので、ピアノの練習が辛かったのです。しかし、40代以降に縁あって医学の勉強をすることができました。多くの医学論文を書き、音楽と医療について研究することができました。そのお蔭で「ピアノのレッスンは、実は確実に健康に繋がる方法であった」というレッスン方法を編み出しました。私のピアノのレッスンは、生徒さんから「弾くことにより生きやすくなってきました」と言っていただいています。この教室をよく知っていただいて、皆様とこれからの「長寿100歳まで」と言われる時代に最強の、生き方を模索してゆきたいと思っております。
「ピアノライブ演奏を聴いたとき心と体はどのようにリラックスできるか」の研究
国際全人医療研究所所長の永田勝太郎医師をリーダーとした音楽療法チームにより、約30年間、重篤な患者(主に心身症)の治療について研究を重ねてまいりました。
主に「自律神経系から見た音楽が健康に与える効果を検討する方法」がメインテーマでしたが、その結果、「演奏を聴いたときや、演奏したときのストレスが軽減する効果が大きい」ことが証明できました。
その後の研究ではクライエント(患者)が演奏を聴いたときに、特にカタルシス(感情の浄化)状態に入って「泣いた」とき治癒効果が特に大きく、慢性の痛みも消えて治癒的効果が大きいことが解かりました。
これら研究結果は、日本のみならず国際的に発表されました。
講師の店村眞知子は、その繊細な心のひだにたゆたう特別なピアノ奏法を用いて、今までもこれからも、音楽療法で多くの患者さんを助けようとしています。
心身一如や腹式呼吸の概念もお教えしています
日本人は古来からその生活にアートというものを実に巧妙に取り入れて暮らしていたのです。それは心だけでなく健康も作ってしまうというメカニズムを備えていました。
日本の古来からある健康創生法の秘めた大きな可能性は、心身一如や腹式呼吸の中に見ることができますが、それをやがて文化としての 茶道、華道、日本舞踊、能、(文化ではありませんが、武道ももちろん)として花開かせました。
実に見事に日本文化では健康への心構えを、ヘルス・アートという高みへと昇華させ得ることができました。そしてこれらの日本文化は、その後世界にもセルフ・コントロールの実践として広まっていきました。
タナムラ流ピアノ教室においても、心身一如や腹式呼吸の概念をお教えしています。
正しい呼吸法は演奏するときの基本動作であり、正しい呼吸を忘れてはいい演奏は出来ないのです。
是非ピアノの演奏を通して、毎日何気なく行っている呼吸に目覚め、あなたの健康生活をリセットしていってください。
プロフィール
京都市左京区に生まれ。同志社大学フランス文学教授の店村新次(故)を父に、元NHK交響楽団ソロ・首席ビオラ奏者の店村眞積を兄に持ち、幼少より音楽のスパルタ式英才教育を受けて育つ。
神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業後、兄と共にイタリアフィレンツェに留学。イタリア滞在中は兄とデュオを組みフィレンツェを中心に演奏活動を行い、縁あって室内楽の大家に伴奏法を習う機会を多く持つことができた。特にバイオリニストでありながら、室内楽におけるピアノ奏法の熟達者であった江藤俊哉氏に深く支持することができ、その後高名なビオリストであるピエロ・ファルッリ、声楽家のシュザンヌ・ダンコ氏、ピアニストの原智恵子、田中希代子諸氏に師事することができた。
イタリア留学を経て帰国後は、ピアノ指導にイノベーションが必要との思いから、精神医学と心理学、全人的医療を学ぶ。40歳以降、心理療法家となり音楽療法の科学的検討を行うことができ「新しい音楽世界の開拓と実践を行う日本でも珍しい音楽家」と呼ばれるようになる。
1972年から大阪芸術大学非常勤講師、2002年から聖隷クリストファー大学社会福祉学部子ども教育福祉学部准教授となり2015年退官する。その後、「音楽と全人教育研究所」を立ち上げ、音楽療法士、登録国際実存療法士として幅広く活動中。
主宰
ピアニスト 店村 眞知子
音楽療法士
登録国際実存療法士
経歴
・神戸女学院大学 音楽学部卒業
・大阪芸術大学非常勤講師を経てイタリア留学
元NHK主席ビオラ奏者の店村 眞積とデュオを組みヨーロッパで演奏活動を行う
・元 大谷大学短期大学部 幼児教育保育科非常勤講師
・元 聖隷クリストファー大学 社会福祉学部こども教育福祉学科准教授
・静岡SBS学苑講師